Mach9
ラウンド
$34M · Series A
本拠 / 創業者
サンフランシスコ
Co-founder & CEO Alex Baikovitz
掲載日

サンフランシスコ · Co-founder & CEO Alex Baikovitz · 2021年設立(カーネギーメロン大ロボティクス研究所の4人) · 3Dスキャンから土木の設計図を描くAI CAD
何をやっているか 道路や電柱、電線などをLiDAR(レーザー)でスキャンした点群データから、縁石、標識、電柱、車線、電線といった地物を自動で描き起こし、センチメートル精度のCAD図面にします。AIが下書きを作り、測量士やエンジニアが確認して仕上げる流れです。会社によると、作業は最大10倍速く、コストは5分の1です。もともとは点検用のロボット(ハードウェア)を作っていましたが、「データを集めることではなく、図面にすることが詰まっている」と気づき、2024年にソフトに全面転換しました。約100の組織が全米50州で2,500件以上のプロジェクトに使い、10万マイル超を測量しています。顧客にはWSP、HNTB、NV5などの設計会社と、Caltrans(カリフォルニア州交通局)などがいます。
ラウンド $34M Series A。First Round CapitalとBessemerが共同リードし、Prudenceが新たに参加、既存のQuiet Capitalも続けて出資しました。総額$49M。Bessemer側はCaty Rea(VP)とBrian Feinstein(Procoreへの投資を率いたパートナー)が担当です。評価額は非開示です。発表は10/21(PR Newswire、米東部10:00、日本時間10/21 23:00)。
一次情報
- CEO Alex Baikovitz(X): 「So many of the smartest people in the world are building software to serve better ads or AI to optimize a sales process, while entire industries that keep the world running still rely on tools from a generation ago.」
- Baikovitz(プレスリリース): 「We're expanding the world's capacity to build and maintain the infrastructure that people depend on.」
- Bessemer Caty Rea(プレスリリース): 「AI is creating the opportunity for a new generation of CAD software. Just as software transformed construction, AI CAD will transform how infrastructure is surveyed, designed, built and operated.」
- Bessemerのメモ: 「Mach9 earns from the project budget, not the IT budget.」
なぜ今見るか 米国のインフラは作り直しの時期に入っていて、データセンターや送電網、光回線の工事も増えています。どの工事も最初に測量図が要りますが、図面を描ける人は減っています(プレスリリースによると、測量士の免許は2011〜2025年で24%減)。Bessemerは、料金がマイル数や面積ごとの従量制で、ソフト予算ではなく工事予算から払われる点を評価しています。ProcoreでAEC(建築・エンジニアリング・建設)領域を当てたパートナーが入っているのも見どころです。X上の反応はまだ小さく(CEOの投稿は約900回の表示)、注目される前の段階です。
市場・競合 相手はAutodesk、Bentley、Trimbleなどの既存のCADや測量ソフトと、手で描き起こす外注の作図チームです。BVPのメモは、既存ベンダーは席数ライセンスで売っているので、作業を自動化する動機が弱いと書いています。
リスク・要確認 売上と顧客ごとの利用額は非開示です。TechCrunchによると、顧客はまだプライベートベータを通じて使っています。測量図の誤りはそのまま工事の誤りになるので、求められる精度が非常に高いです。大手CADベンダーがAIの自動作図を入れてくる可能性もあります。性能や速度の数字は会社の発表です。
出典